共働き世帯の増加に伴い、かなり一般的になってきた「保活」。
保活のスタートで失敗しないために取るべき行動とは?
保活とは
保活とは、
子どもを保育園に入れるために保護者が行う活動のことです。
一般的には、情報収集や書類の準備、園の見学などを指します。
保活の始め方
保活の第一歩、「情報収集」の始め方
保活を始めるなら、とにもかくにも情報を集めなければなりません。
それでは、最初の情報はどこから得ればよいのでしょうか。
近年はインターネットでもある程度の情報を得ることができますが、
正確な情報を得るならお住まいの自治体の役所に行ってください。
役所に行って、保育園関係の課を案内してもらい、そこで話を聞くのが最も正確です。
保活の第一歩、「情報収集」はいつ始める?
それでは、保活の第一歩「情報収集」、
言い換えると「役所に話を聞きに行く」のは、いつ頃がよいのでしょうか。
2016年に行われた厚生労働省の調査によると約80%の人は子供が産まれた後に保活を開始したことがわかります。
もちろん、地域や入園希望年齢によって保活開始時期は異なるので一概には言えないのですが、子供が産まれる前から保活をしている人は少数派と言ってよいでしょう。
この結果を見て
うちは1歳から預ける予定だし、住んでる市は待機児童も多くないし、
保活は産まれてから始めればいいわよね♪
…なんて思っている方
甘いです!
何歳から預ける予定でも、保活の第一歩「役所での情報収集」は出産前にはじめておくべきです!
何なら、母子手帳をもらいにいったときに話を聞いてくるくらいでも早すぎることはありません。
それでは、
- なぜ「役所に行って」話を聞くべきなのか
- なぜ「出産前に」話を聞くべきなのか
をお伝えしていきましょう。
「役所へ行って」話を聞くべき理由
保育園に関する規則や状況は市区町村によって異なるから
現在、大抵のことはインターネットで調べればわかります。
実際、Googleで
「保活 いつから」
と検索してみると、情報がズラーっと出てきますね。
しかし、果たしてそれらの体験談はどの程度参考になるのでしょうか。
住んでいる自治体が違えば、規則も違うし、状況も異なります。
例えば、
- 申込時期
- 待機児童の数
- 保育指数の計算方法
- 保育指数が同点だった場合の優先順位の決め方
- 保育料の計算方法
・・・などなど、自治体によって異なる事由をあげればキリがありません。
別の地域に住んでいる方の体験談を読んであれこれ悩むよりも、
まずはお住まいの自治体の役所に行って正確な情報を聞き、その情報を元に考える方が建設的です。
自分の点数を正しく計算してもらえるから
保育園に入れるかどうかは、「保育指数」とよばれる点数で決まります。
ほとんどの自治体では、基準指数と調整指数の合計点を保育指数とし、
これを基に認可保育園への入園選考を行います。
基準指数:
保護者の就労状況や健康状態などの基本情報を点数化したもの。
- 就労日数・時間
- 病気や障害
- 家族の介護
等の状況によって点数が付けられる。
調整指数:
家庭の状況によって、入園の必要度を調整するもの。
- ひとり親世帯だとプラス
- 希望園にきょうだいが在園してるとプラス
- 祖父母が同居だとマイナス
等がある。
ほとんどの自治体は、保育指数を計算するための指数表を公開しているので、自分で点数を計算することもできます。
ですが・・・
この指数表、結構複雑なんです。
基準指数は、就労日数や時間、家庭の状況によってかなり細分化されており、自分がどの区分に当てはまるのかわかりにくいんです。
調整指数も、項目が20個以上あり、どれが自分に当てはまるのかを正確に判断するのは難しいです。
役所に行けば、指数の計算に慣れている職員の方が正確な指数を計算してくれますので、安心です。
この点数を基に保活の戦略を立てることになるので、正確な点数を把握するのは必須です。
ホームページには載っていない情報を教えてもらえるから
自治体にもよりますが、大抵の場合、ホームページに公開されている情報以上のことを教えてくれます。
通常、自治体のホームページには、以下ようなの情報が公開されています。
- 各園の定員
- 在籍人数
- 空き状況
- 入園待ち人数
- 開園時間
- 受入可能年齢
- 新設園の情報
そして、市役所ではこれらの情報の加えて、
- 園ごとの競争倍率
- 前年度に希望園に入った子の最低点数
などの情報も得られる可能性があります。
こういった情報があれば、
「この園なら入れそうだな」
「この園は厳しそうだな」
と目星をつけて希望園を決めることもできますよね。
「出産前に」話を聞くべき理由
戦略を練る時間が確保できるから
保育園に入るのが簡単ではないこのご時世、
しっかりと戦略を練って保活に臨む必要があります。
- どの園に希望を出すか
- 何歳で入園させるか
と言った基本的な計画はもちろんのこと、場合によっては
- 復職後の働き方を見直す
- 就職/転職活動をする
- 両親との同居を解消する
- 別の自治体に引っ越す
といったダイナミックな戦略をとる可能性も出てきます。
時間に余裕があれば、より良い選択肢をとるために行動することもできますよね。
逆に、情報を得るのが遅れてしまうと、手の打ちようがなくなっている可能性もあります。
(実際、保育園申込会場には、会場に来てから希望園への入園は厳しいことを知って困惑している方がちらほらいました。)
申込直前に慌てることのないよう、 早めに情報を得て戦略を練り、しっかりと準備することが大切です。
私の保活体験談
さて、ここまで偉そうに「出産前に市役所へ行くべし」なんて書いてきた私ですが、
実は保活スタートが遅かったために、
激戦区ではない自治体に住んでいるにも関わらず、かなりギリギリの思いをしました。
そんな私の経験を、お伝えしたいと思います。
反面教師にしていただければ本望です…
市役所に相談に行ったのは出産後
2019年9月、息子が誕生しました。
その時点では、保育園のことなんて全く考えていませんでした。
というのも、息子を保育園に預けるのは1歳になってから(つまり2021年4月から)のつもりだったので、まだまだ先の話だと思っていたのです。
市役所に相談に行ったのは、2019年11月の末でした。
このときも、
「市役所の近くまで来たし、来年に備えてちょっと話を聞いておくかな」
くらいの気持ちでした。
実態を知って驚愕
さて、市役所の子育て支援課に着いた私は、驚愕の事実を知ることとなりました。
息子を1歳の4月に入園させたいんですけど、申込はいつごろですか?
まだまだ先なんですけど、早めに聞いておきたくて。
4月入園の申込は、前年の12月上旬ですね。
ただ、1歳児は例年申込が多いので、希望の園には入れないかもしれません。
えっ!?
まさかの、「第一志望園に入れないかも」発言・・・。
その後、およそ1時間にわたって職員さんにいろいろ質問しました。
得られた情報をまとめると、
- 1歳児クラスだと、第一希望の園に入れない可能性が高い。
ただし、第三希望までには入れそう。
第五希望までならほぼ確実に入れる。 - 0歳児クラスなら、かなりの高確率で第一希望の園に入れそう。
これは…
0歳児クラスへの申込も含めてちょっと検討します…
わかりました。
あ、来年4月の入園申し込みだと、締め切りは一週間後なのでお急ぎくださいね。
一週間後!!!
入園年齢を急遽変更
1歳児で申し込むと第一希望の園に入れないかもしれないと知り、慌てて夫に相談しました。
市役所に行ったら、(上に書いたこと)を言われたわ。
来週締め切りだから、早く決めなくちゃ。
私としては、0歳から預けたほうがいいと思うわ…
共働きだし、近くの園に確実に預けたいもんね。
相談の結果、0歳児クラスに申し込むことにしました。
(このあたりは、こちらの記事に詳しく書きました。)
強行スケジュールで保育園見学
自分の子供を預ける可能性のある保育園は、申込前に見学するのが一般的です。
通常は、もっと時間に余裕をもって見学スケジュールを組むものなのですが、
何せ0歳での入園を決めたのは締め切り一週間前。
おそらく第一希望の園に入れるとはいえ、絶対ではないので、他の園も見学しておきたい。
候補の園は全部で4つあったので、スケジュールはかなりギリギリになりました。
保育園に電話をかけ、翌週の申込に間に合わせたい旨を伝え、なんとか予定を調整して・・・
4日連続で保育園見学に行くことになってしまいました。
当時生後2ヶ月半だった息子に、連日の園見学で負担をかけてしまったこと、今でも反省しています。
1歳以降の入園を考えている方へ
私の経験を踏まえて、1歳以降の入園を考えている方にお伝えします。
出産前に役所に行って話を聞いてきてください。
まだまだ先だから、と油断してはいけません。
いざ1歳児クラスの申込が始まったときには、手遅れになっているかもしれないのです。
現に私は、市役所に行くのがあと1週間遅かったら、
第一希望の園に入れるかどうかわからない中で1歳児クラスに申し込むしかなくなっていました。
ぜひ、早め早めに情報収集してください。
保活の始め方 「出産前に」「役所へ行って」話を聞くべき理由 まとめ
「役所へ行って」話を聞くべき理由
- 保育園に関する規則や状況は市区町村によって異なるから
- 自分の点数を正しく計算してもらえるから
- ホームページには載っていない情報を教えてもらえるから
「出産前に」話を聞くべき理由
- 戦略を練る時間が確保できるから
【設問】 「保活」を開始した時期について当てはまる項目をお選びください。(n= 5,512人)