出生通知書とは?

赤ちゃんが誕生したら出生届とは別に、出生通知書(出生通知票)を自治体に提出する必要があります。出生通知書の役割について解説します!!

出生通知書って何?

 先日は、出生届など子供が生まれた場合に行う手続きについて解説しました。

今回は、出生通知について解説します

↓↓赤ちゃんが生まれたら行う手続きについてはコチラ↓↓

妻 とまと
妻 とまと

出生通知書って、何のために提出するのかしら?

今回は出生通知書について、ブログにまとめました。

ばななパパ
ばななパパ

各市町村で「出生通知書」の呼称は様々

 出生通知書は、出生通知票、出生連絡書、出生連絡票など様々な呼び方が存在します。

 自治体によって呼称が異なりますが、いずれも同じものを示しております。一度、お住まいの自治体がどのような名称かを確認しておくとよいでしょう。

出生通知書の目的とは。

新生児訪問指導

 母子保健法では、市区町村から助産師や保健師を訪問させて、妊産婦や乳幼児に対して保健指導を行うことしていますが、

 自治体は出生通知書をもとに、「新生児の訪問指導」を行うことになっています。

第十一条(新生児の訪問指導)

 市町村長は、前条の場合において、当該乳児が新生児であつて、育児上必要があると認めるときは、医師、保健師、助産師又はその他の職員をして当該新生児の保護者を訪問させ、必要な指導を行わせるものとする。ただし、当該新生児につき、第十九条の規定による指導が行われるときは、この限りでない。

 出生通知書を市区町村が受け取ると、助産師・保健師などが自宅を訪れて、赤ちゃんの身長や体重などを計測し、育児のアドバイスをしてくれます。

未熟児の訪問指導

 後述しますが、「生まれた赤ちゃんが、体重が2500g未満の場合、出生通知書の届け出が義務づけられます。

 この場合には、

第十九条 (未熟児の訪問指導)

 市町村長は、その区域内に現在地を有する未熟児について、養育上必要があると認めるときは、医師、保健師、助産師又はその他の職員をして、その未熟児の保護者を訪問させ、必要な指導を行わせるものとする。

出生通知書はこの低体重児の届出を兼ねているため、身長・体重などを記入する項目があるのです。

乳児家庭全戸訪問(こんにちは赤ちゃん訪問)

 生後4か月までの乳児のいるすべての家庭を訪問し、様々な不安や悩みを聞き、子育て支援に関する情報提供等を行うとともに、親子の心身の状況や養育環境等の把握や助言を行い、支援が必要な家庭に対しては適切なサービス提供につなげることを目的としています。

  • 育児等に関する様々な不安や悩みを聞き、相談に応じるほか、子育て支援に関する情報提供等を行う。
  • 親子の心身の状況や養育環境等の把握及び助言を行い、支援が必要な家庭に対し適切なサービス提供につなげる。

出生通知書の提出

 ほとんどの自治体では、母子手帳に「出生通知書」を提出するハガキが添付されています。私たちの市では、母子健康手帳別冊に添付されていました。

 生後1ヶ月以内に、提出しましょう。また、生まれた赤ちゃんが、体重が2500g未満の場合、出生通知書の届け出は義務です。注意しましょう。

  ※「出生届」を役所の窓口に提出する際に、「出生通知書」の用紙も記入するように促されることもあります。

出生届との違い

「出生通知書」と「出生届」はよく似た名称で、記入する項目もほとんど同じです。

なぜ、わざわざ2つ提出する必要があるのでしょうか?

まず、「出生届」は戸籍法に基づいて届けるもので、赤ちゃんの戸籍や住民票を作り、社会の一員として把握されます。

「出生届」をしておかないと、いわゆる「無戸籍」の状態となり、健康保険証の交付や保育所・学校などあらゆる公的なサービスを受けさせることができません。

 一方の「出生通知書」は母子健康法に基づく新生児訪問(乳児訪問)のために提出するものです。

つまり、根拠となる法令が異なり、また取り扱う自治体の部署も異なるため、「出生届」と「出生通知書」をそれぞれ別の窓口に提出する必要があるのです。

「出生通知書」は保健センターなどの保健事業を行う部署に保管され、ママと赤ちゃんの健康にとって有用な行政サービスを提供するために利用されます。

もし出生通知書を提出しなかったら?

 出生通知書を提出しないと、保健師などによる乳児訪問を受けられない場合があります。

 乳児訪問の有無で特別な不利益があるわけではありませんが、産後の悩みなどについて専門家がアドバイスしてもらえますし、場合によっては赤ちゃん特有の病気に気づくこともあるため、忘れずに出生通知書を提出しましょう。

 なお、全家庭を乳児訪問するように国が推奨しているため、仮に「出生通知書」を提出しなかったとしても、自治体の担当部署が住基台帳などを使って赤ちゃんを把握し、乳児訪問を受けるように連絡することになります。

乳児訪問(新生児訪問)の内容


「乳児訪問」についてより詳しく説明します。

出生通知書を提出して「乳児訪問」を受けることの大切さを知ってください。

身体測定をしてもらう

身長や体重を測定して発育状況を確認します。

出生時の体重と比べてどの程度大きくなっているか把握し、母乳育児のアドバイスをしてくれます。

その他、赤ちゃんの体の状態を診て、赤ちゃん特有の疾患がないか確認します。

アンケート調査をする

赤ちゃんの保護者にアンケート調査を行います。

例えば、

保健師さん

赤ちゃんが生まれて嬉しかったですか?

育児について相談する人は誰がいますか?

経済的に困っていますか?

 というようなことが聞かれます。

赤ちゃんとママの健康状態だけではなく、生活環境や経済状況なども把握して、必要な行政サービスにつなげます。

たとえば、母子家庭で経済的に困窮していたら児童扶養手当の制度を紹介したり、ママが持病を抱えていて家事で苦労している場合にはヘルパー制度を紹介してくれます。

育児相談ができる

育児全般について相談にのってくれます。

たとえば、夫が育児に協力的でない、悩みを分かち合えるママ友がいない、母乳育児がつらいなど、どんなことでも話してみましょう。

聞いてもらえるだけでも気持ちが落ち着きますし、必要に応じて適切なアドバイスをしてくれるでしょう。

お祝い品がもらえる

 おむつやベビー用品のサンプルをくれました。

 自治体によっては絵本などのお祝い品を乳児訪問の際に持ってきてくれます。

さいごに

 参考になりましたでしょうか。不明なことなどございましたら、各自治体に聞くとよいでしょう。

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