「赤ちゃんが乗っています」ステッカーの効果とは?

今回は、この「赤ちゃんが乗っています」ステッカーの由来や効果の謎に迫ります。

「赤ちゃんが乗っています」ステッカー

赤ちゃんが乗っています」の車で乱暴な運転をしていませんか? - 人と ...

一般的に期待される効果

誰もが一度は見たことがある「赤ちゃんが乗ってます」ステッカー。
英語版もあれば、様々な表記のステッカーがカー用品店には並んでいます。このステッカーの由来や効果について考えたことはありますか?

さてここで、一般的に解されるこのステッカーの目的は、
「乳児や幼児を乗せて運転していますから、急な割込みや、あおり運転はしないでください。」
というメッセージを周囲に伝えるため、というところかと思われます。

レスキュー隊への注意喚起効果

妻 とまと
妻 とまと

でも、私は「事故の時に、優先的に救助される」って聞いたけど

その説は確かに有名ですが、実は・・・

弁理士 ばなな
弁理士 ばなな

 上述したような「周囲へ安全運転を促す為」というのは誤りで、本当の目的はレスキュー隊員に対する注意喚起なのだ、という説を聞いたことがありませんか。

1980年代北米某所

ある女性が高速道路で交通事故を起こすも、レスキュー隊員が大破した車両から
意識不明の女性の救出に成功する。しかし数日後、意識を取り戻した女性の
第一声が周囲を震撼させる。「子供は無事ですか?」
あわてて事故車両を徹底的に再検索すると、車内の僅かな隙間から乳児の遺体が
発見された。目立った外傷はなく、見落とさずに母親と同時に発見されていれば
助かっていたであろうとの診断が下される。
母親は後年、レスキュー隊員に子供の存在を知らせる「BABY on BOARD
(赤ちゃんが乗ってます)」ステッカーを作成した。
こんな思いをする母親は、自分で最後になるよう祈りを込めて……。

妻 とまと
妻 とまと

そそそんな理由があったのね!!?

 いかがでしょうか。先のお話は、聞いたことがありましたか?
しかし、結論から言うと、このレスキュー隊員注意喚起説は全くのデタラメのお話だそう。
都市伝説業界(そんな業界あるのかよ)では非常に有名な話でして、ご存じだった方も少なくないと思われます。

 おや、「いやそんなはずはない。俺は信頼できる人からこの話を聞いたのだ」という
強情な方がおられるかもしれませんね。

BABY on BOARD ステッカーを世に送り出した、セーフティ・ファースト社 の創業者、マイケル・ラーナー氏の成功譚を紹介するウォール・ストリート・ジャーナル (WSJ)の記事を見てみましょう。

「生後18カ月の甥を乗せて高速を走ってたら、煽られるは割り込まれるはで肝を冷やした。
私には子供がいないが、初めて子供を乗せて運転する親御さんの気持ちが分かった」
ということで、レスキュー云々の話なんて一切出てきません。

さらに調べてみると、1986年の ニューヨーク・タイムズ の記事も見つかりました。
こちらでは、「交通事故で子供を亡くしたラーナー氏がステッカーを考案したという噂があるが、彼は独身(バチェラー)である」、「我々のコンセプトは、ドライバーの安全運転に対する意識を向上させることだ」と書いてあります。

TOT SPOTTERという商品も?

噂がデタラメであることを暴くだけでは芸がありません。
また、ラーナー氏が設立したセーフティ・ファースト社は「TOT SPOTTER」という商品も手掛けていたようです。

この商品は、子供の寝室のドアに貼る反射材ステッカーです。夜間の火災時、消防隊員がサーチライトを手に家屋内を検索すると反射材がキラリと光り、取り残された子供が救出される期待が高まる、という代物です。

  • BABY on BOARDもTOT SPOTTERもセーフティ・ファースト社の製品
  • TOT SPOTTERは消防隊員に子供の存在を知らせるもの
  • BABY on BOARD もレスキュー隊員に子供の存在を知らせるもの

同じ会社が、BABY on BOARDとTOT SPOTTERと、両方のステッカーを作っていたのですね。これら二種類のステッカーを生産しているということもあり、使用目的が混同された結果、この都市伝説が生まれたのではないかと推察します。

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