お出かけや災害時の備えに便利な使い捨て哺乳瓶。
使い心地はどんな感じ?
衛生面に不安はないの?
今回は、使い捨て哺乳瓶 steri-bottle(ステリボトル)を実際に使ってみた感想を、徹底レビューします!
目次
使い捨て哺乳瓶 steri-bottle(ステリボトル)とは
steri-bottle(ステリボトル)は、イギリス発の使い捨て哺乳瓶です。
Clovis Baby という、ベビー用輸入雑貨を扱うショップから販売されています。
steri-bottle(ステリボトル)の特徴
● おでかけ用使い捨て哺乳瓶
洗浄や消毒不要。
水道施設がない外出先・災害緊急時でも、開封後すぐ使用できます。
● げっぷ対策構造乳首
フード部分に余計な空気を吸い込まない工夫が施されています。
● 使いきりで衛生的
1回のみの使いきりで衛生的です。
一度セットした乳首フードは取り外しできません。
● 清潔に取り出し可能
パッケージを開封後、取り出し時に指がボトルや乳首内部・乳首部分に触れずに清潔です。
● 軽量で携帯に便利
1個あたりの重さがたったの29g。
さらに、重ねてコンパクト収納ができます。
● BPA・フタル酸 フリー
健康に有害とされるBPA(ビスフェノールA)やフタル酸を使用していないので、赤ちゃんにも安心です。
ちなみに、こちらはClovis Baby 公式が出しているコマーシャル動画です。
なんというか・・・ツッコミどころ満載のCMですね。
steri-bottle(ステリボトル)を実際に使ってみた
それでは、実際の使い方を、順に見ていきましょう。
今回は、2個入りの物を購入しました。
中身の確認
箱を開けると、このようになっています。
乳首は乳首、容器は容器でそれぞれ重なった状態で入っています。
乳首は、キャップがついた状態で重なっています。
容量は、最大で240ccです。
使い捨てとは思えないくらい、しっかりしています。
一方、乳首はこんな感じです。
突起部は硬めで、高さがあります。
写真では見えませんが、根元部分に空気穴が開いていて、
飲ませるときは空気穴が上側にくるようにします。
調乳
口の直径は6cm強と、かなり広口で、粉を入れやすいです。
普段と同じように粉ミルクとお湯を入れ、よく溶かします。
乳首とボトルのつなぎ目は、カチッとはめ込む形になっています。
ステリボトル最大の特徴ですね。
なお、一度セットしたら外せない仕組みになっています。
(外そうとして引っ張ってみましたが、本当に外れませんでした。)
一度セットした乳首はもう外せないなんて・・・。
失敗は許されないわ・・・。
授乳
実際に8ヶ月の息子に飲ませてみました。
ちなみに、息子は普段から哺乳瓶でミルクを飲んでいて、哺乳瓶慣れしています。
しかし・・・飲まない!
乳首を口に含んではいるものの、なめているだけで、吸っている気配はありません。
しばらくすると、ミルクが口の端からダラダラとこぼれてきました。
吸ってないのにミルクが出るなんて、出が良すぎるのでは・・・?
と思って哺乳瓶を逆さにしてみると・・・
かなりの勢いでミルクが出てきました。
これだけよく出るんじゃ、息子が口からこぼしたのも納得だわ。
なお、これについては、公式サイトのFAQでも言及されていました。
月齢を問わず飲めるようにするための工夫だったようです。
後片付け
息子がミルクを飲んでくれなかったので、
やむなく中身をいつもの哺乳瓶に移し替えることに。
しかし、ここで問題が・・・。
そう、ステリボトルは、一度乳首をセットしたらもう外せないんです。
なので、やむなく・・・
100ccほどを移し替えるのに、5分くらいかかりました・・・。
使い捨て哺乳瓶 Steri-bottle(ステリボトル)はこんな時に活躍!
長時間のお出かけのとき
長時間のお出かけの場合は、使い捨て哺乳瓶が便利でしょう。
普段使っている哺乳瓶だと、
- かさばる
- 使用後の哺乳瓶から液漏れする危険がある
- 使用後、帰宅するまで消毒できないので衛生面が心配
など、いろいろな問題がありますよね。
使い捨て哺乳瓶なら、これらの問題をすべて解消できます!
使用済みボトルを捨てられるのも、荷物が減るのでGood!
特に、2回以上の授乳が必要なお出かけにおいては、
使い捨て哺乳瓶は非常に重宝します。
災害時
災害時には、普段どおりにミルクを用意できなくなる可能性がありますよね。
たとえば、
- 断水で水道水が使えず、哺乳瓶の消毒ができない
- 避難所に哺乳瓶を消毒する設備がない
といった可能性が想定されます。
こんな時には、消毒済みの状態で個包装された使い捨て哺乳瓶が活躍します。
3日分くらいは備蓄しておくことをおすすめします。
また、いざというときに備えて、
ご自身のお子さまが使い捨て哺乳瓶でミルクを飲んでくれるか、事前に確認しておきましょう。
なお、災害時はそもそもミルクを作るためのお湯もない、なんて状況にもなり得ますので、
液体ミルクとセットで備蓄しておくのが安心です。
使い捨て哺乳瓶 Steri-bottle(ステリボトル) の使いにくい点
● 完全個包装ではない
ステリボトルは、ボトルを重ねた状態でひとつの袋に入っています。
そして、一度開封したあとは、付属のシールで袋の口を留めて保管します。
公式サイトによると、
※保存パッケージ(内袋)の開封後は1週間を目安にご使用ください。
とのことですが、外出先や避難所で一度開封したものを数日後に使うのは、少し抵抗がありますよね。
また、開封後1週間程度で使い切るのはなかなか難しいのではないでしょうか。
● 一度乳首をセットしたら外せない
この仕様は、正直かなり不便に感じました。
まず、調乳の配合を間違えたとしても、やり直しができません。
そして、もっと不便なのは、飲み残しを捨てるときです。
乳首を外せない以上、飲み残しは乳首の先から捨てるしかありません。
説明書には
「乳首の先端をはさみで切って中身を捨てる」
と書かれてありますが、外出先や避難所にはさみがあるとは限りませんよね。
中を洗えないのも、ゴミの分別が厳しい地域の方にとってはネックになるかもしれません。
● ミルクの出がよすぎる
先にも書いたとおり、乳首を吸わなくてもミルクが流れ出てきます。
吸わなくても出るので、確かに月齢を問わず飲ませられるのですが、
相当うまく調整しないと、口からあふれ出てしまいます。
● ミルクが漏れる
説明書に従ってしっかり乳首をセットしたつもりでしたが、
それでも隙間からミルクが漏れてしまいました。
また、息子に飲ませ(ようとし)ている間にも、空気穴から結構な量のミルクが漏れてきました。
外出時や災害時に使うのに、中身が漏れてしまうのは致命的です。
● 価格が高い
Amazonでの価格を見ると、一本あたり約330円もします。
これは、なかなか普段使いしづらい価格ですよね。
結局、ステリボトルってどうなの?
結論から言って、
ステリボトルはあまりオススメできません。
使いにくい点が多いですし、価格の安くはありません。
使い捨て哺乳瓶を買うなら、
こちらの商品のほうが良いでしょう。
Chu-bo! は、ステリボトルに感じたような不便はほとんどありません。
価格も一本あたり約260円と、ステリボトルよりは安価です。
Chu-bo! の詳細なレビューは、以下の記事をご覧ください^^
使い捨て哺乳瓶 Steri-bottle(ステリボトル) のレビュー まとめ
良い点
- 複数個重ねて箱に入っているので、たくさんストックしてもかさばらない
- 広口なので調乳しやすい
使いにくい点
- 一個ずつの個包装ではなく、一度開封したら短期間で使い切る必要がある
- 乳首を一度はめると外れないので、中身を捨てるのが大変
- ミルクの出が良すぎて、赤ちゃんによってはうまく飲めずにこぼしてしまう
- 価格が、一本あたり約330円と少々お高め
結論:
使い捨て哺乳瓶は、別の商品(Chu-bo!)のほうがオススメ。
今回試したSteri-bottle(ステリボトル)は、残念ながらあまりオススメできる商品ではありませんでした。
もちろん、赤ちゃんによって合う・合わないがありますので、
平常時にいろいろな種類の使い捨て哺乳瓶を試してみることをオススメします。
あらかじめお子さんに合うものを用意しておけば、いざというときに
用意していた使い捨て哺乳瓶じゃ飲んでくれないわ。
どうしよう・・・(汗)
なんて事態をふせぐことができますよ!
Q:ミルクを入れて傾けると、ぴゅーとミルクが出てくるが不良品ですか?
A: 不良品ではありません。新生児でも飲みやすいようにこのような構造になっています。持つ角度を調整しながら飲ませてください。普段ご使用の哺乳瓶と使用感が異なる事がありますので、様子を見ながら授乳してください。