赤ちゃんや小さい子を連れての飛行機デビュー、ドキドキしますよね。
- ベビーカーはどうする?
- 飲みものは持ち込める?
- 機内でおむつは替えられる?
こんな心配はありませんか?
この記事では、赤ちゃんと飛行機に乗る際の流れを、実際に私が(ほぼ赤ちゃんな)1歳息子と一緒に乗った経験に沿ってお伝えします!
写真満載なので、ぜひ赤ちゃんとのお出かけをシミュレーションしてみてくださいね!
目次
私たちが乗った飛行機は・・・
まずはじめに、今回私たちが乗った飛行機について。
航空会社や座席ランクが違うとサービス内容も異なりますので、最初にお伝えしておきますね。
- 時期:2020年10月
- 航空会社:JAL
- 路線:羽田空港→とかち帯広空港
- 機種:ボーイング737-800
- 座席:普通席
1歳息子の席は取らず、私の膝の上
この中で最も重要なのは、航空会社。
JALとANAでも多少異なりますし、LCCだとさらに大きく異なってくるので注意が必要です。
路線については、国内線であることだけわかっていただければ、行先は気にしなくても大丈夫。
同じ航空会社の国内線であれば、路線が違っても受けられるサービスはほとんど同じです。
つまりこの記事は、
羽田発の国内線に赤ちゃん連れで乗る方に役立つ記事
ということになります。
それでは、赤ちゃんと飛行機に乗る流れを、実際の経験に沿ってお伝えしていきます。
空港到着~搭乗
ベビーカーを預ける
ベビーカーを預け荷物にする場合は、空港についたらまず、SPECIAL BAGGAGEというカウンターに向かいます。
このカウンターは、スーツケースやボストンバッグといった通常の荷物ではなく、特殊な荷物を預けるときに利用します。
- ベビーカー
- ゴルフバッグやスノーボードなどのスポーツ用品
- サイズの大きな楽器
など…
ベビーカーをSPECIAL BAGGAGE カウンターで預ける際には、スーツケースなども一緒に預けることができますよ!
ベビーカーは、大きなビニール袋に入れられた状態で預けることになります。
ベビーカーは無料で預け荷物にすることができます。
そしてさらに、ベビーカーには「Priority(優先)タグ」をつけてもらえます。
優先タグがついた荷物は、到着した空港の預け荷物受け取りレーンにいちばん先に流してもらえるので、到着先の空港ですぐに受け取ることができます。
(ただし、優先タグをつけてもらえるのはベビーカーだけで、ほかの荷物にはつきません。)
到着後、少しでもはやく子供をベビーカーに乗せられるのは助かるわね。
ベビーカーを引き取るまでは抱っこだからね。
自前のベビーカーを預けたあとは、空港のベビーカーを貸してもらえます。
繁忙期でなければ、ベビーカーを預ける際に職員の方が
ベビーカーの貸し出しもできますので、お持ちしましょうか?
ときいてくれて、お願いするとカウンターまで持ってきてくれます。
ショッピングモールなどでよく見かけるベビーカーですね。
背もたれを倒すこともできるので、首がすわっていない赤ちゃんでも安心です。
もし職員の方が持ってきてくれなくても、SPECIAL ASSISTANCE という表示のところに行けば、ベビーカー置き場から自由に持ち出して使うことができますよ。
荷物を預けたら、次は保安検査場に向かいます。
保安検査
保安検査場に着いたら、車いす&赤ちゃん専用レーンに並びます。
職員の方が何人もいますので、あとは指示に従えば大丈夫です。
おおよその流れは、
- 備えつけのカゴに手荷物を入れる。
液体物と電子機器はカバンから出して別のカゴに入れること。
また、ジャケットやストールなどの羽織ものは脱いでカゴに入れる。 - カゴをベルトコンベアに乗せ、荷物のX線検査を受ける。
- 赤ちゃんをベビーカーごと職員さんに預け、先に自分だけボディースキャナーを通る。
赤ちゃんは、ボディースキャナーを通りません。
職員さんがベビーカーを押して、ボディースキャナーのわきを通ってきた後、体を触られてチェックを受けます。 - 液体物は、さらに別の機械で検査を受ける。
(国内線は飲み物の持ち込みOK) - X線検査機を通ってきた荷物を受け取る。
といった感じです。
国内線は飲み物の持ち込みOKなので、ストローマグや液体ミルクを持ったままで飛行機に乗れますよ。
保安検査場を抜けたら、いよいよ出発ゲートエリア。
あとは搭乗するだけ・・・ですが、赤ちゃんがいるとそうもいきません。
次は、搭乗までにやっておくべきことをお伝えします!
搭乗までの過ごし方
搭乗までに必ず済ませておくべきことは、次の3つです。
- 赤ちゃんのお腹を満たす
- おむつを替える
- パパ・ママもトイレに行く
では、一つずつ詳しく説明しましょう。
赤ちゃんのお腹を満たす
赤ちゃんが機内でお腹が空いたとぐずらないように、搭乗までにある程度お腹を満たしておくことをオススメします。
機内でもミルクやおやつをあげることはできますが、機内の狭いスペースであげるのは結構大変です。
羽田空港の出発ゲートエリアには、授乳室がいくつかあります。
↑
こんな感じの目立つディスプレイがあるので、カンタンに見つかります。
中は、こんな感じ。
広くはないですが、
- おむつ交換台
- お湯がでるタップ
- 電子レンジ
- カーテンつき授乳ブース
と、赤ちゃんのお世話に必要なものはひととおり揃っています。
さらに、おむつとおしりふきの自販機もあるので、万が一忘れたり間違って預け荷物に入れてしまっても安心です。
おむつを替える
おむつも、搭乗前に替えておいたほうがよいでしょう。
後でまた書きますが、機内のおむつ交換台はかなり使いにくいので、できれば機内で替えなくても済むようにしておいたほうが無難です。
おむつ交換台は、授乳室だけでなく通常のトイレにもあります。
パパ・ママもトイレに行く
最後にもうひとつ。
パパ・ママも、必ずトイレを済ませておきましょう。
一度飛行機に乗ってしまったら、赤ちゃんはずっと抱っこしておかなければなりません。
そうなると、基本的にはトイレに立つことはかなり難しいです。
(どうしてものときは、CAさんが赤ちゃんを預かってくれるとは思いますが…。)
まだ行きたくなくても、搭乗前は念のためトイレを済ませておきましょう。
いざ、搭乗
準備をばっちり整えたら、いよいよ搭乗です。
自分が搭乗する飛行機のゲートに向かいましょう。
ここで重要なのが、搭乗口に着いておく時間。
通常、JAL国内線は出発の10分前までに搭乗口に行けばOKということになっていますが、
赤ちゃんを連れている場合は、20分前には搭乗口に着いておいたほうがよいでしょう。
なぜなら、JAL国内線には事前改札サービスというものがあるからです。
- 車椅子を利用するなど歩行が不自由な方
- 病気や怪我をされている方
- 2歳以下のお子様連れの方
- 妊娠中の方
- その他、様々な理由でお手伝いが必要な方
は、優先搭乗の方(上級会員や上級クラス利用者)よりも先に機内に案内してもらえるサービス。
誰よりも先に乗せてもらえるなんて、こども連れに優しいサービスですね。
機内準備が整い次第、
車椅子をご利用の方、病気や怪我をされている方、お子様連れの方、妊娠中の方は、搭乗口までお越しください。
といったアナウンスがありますので、改札前に向かいましょう。
改札は、ベビーカーごと通ります。
通過したら、借りていたベビーカーから赤ちゃんをおろします。
ベビーカー置き場はなく、通路の端に寄せて止めておくように案内されました。
ベビーカーを置いたら、赤ちゃんを抱っこしたまま機内へ。
一般の方が搭乗してくるまで少し時間があるので、余裕をもって荷物の整理ができます。
おやつやミルク、ウエットティッシュなど、よく使うものや必要になりそうなものは、カバンの取り出しやすいところにうつし、前の座席の下に入れておきましょう。
機内
座席への座り方
飛行機に乗ったら、赤ちゃんはしっかり抱っこしておかなければなりません。
赤ちゃん用のシートベルトなどはなく、パパ・ママの抱っこが赤ちゃんの命綱です。
なお、赤ちゃんを抱っこする方は、自分だけシートベルトをした状態で赤ちゃんを抱っこするよう指示があります。
不安な方や赤ちゃんがまだ小さい方は、抱っこひもを持ち込むのがよいでしょう。
機内の設備・サービス
おむつ交換
機内のトイレには、一応おむつ交換台が備え付けられています。
開いてみると、こんな感じ。
↓
かなり小さめなうえ、赤ちゃんを固定するベルトなどもありません。
揺れる飛行機の中、この狭いスペースでおむつを替えるのはかなり難しそうです。
寝返り前の赤ちゃんならなんとか替えられると思いますが、自力で動ける子だとちょっと危ないように感じます。
繰り返しになりますが、おむつは搭乗前に替えておいたほうがよいでしょう。
それから・・・
余談ですが、JALは機内におむつの予備(MサイズとLサイズ)を用意しています。
どうしても交換したい、かつ、カバンからおむつを取り出しにくかったときなどは、お願いするとよいでしょう。
ミルクや飲み物
機内では、CAさんにお願いすれば、ミルクづくりを手伝ってもらえます。
粉ミルクが入った哺乳瓶を渡せば、お湯で溶かして適温に冷ましてから持ってきてくれるようです。
ただ、必要なタイミングですぐに手伝ってもらえるとは限りませんし、ミルクができるまでの間は赤ちゃんが泣き続ける可能性もあるので、
ミルクを持っていくなら液体ミルクをオススメします。
↑
明治ほほえみ らくらくミルクなら、アタッチメントと対応の乳首があれば、缶から直接飲ませることができます。
荷物が減るので旅行にオススメですよ!
その他のサービス
その他のサービスとしては、毛布の貸し出しやおもちゃのプレゼントなどがあります。
※ 2020年10月現在、新型コロナ感染対策のため、毛布の貸し出しは休止していました。
おもちゃは、自分たちが搭乗してから他のお客様が搭乗してくるまでの間に、CAさんが持ってきてくれました。
私たちが乗ったときは、
- ハンドタオル
- コップ
- 飛行機の模型
から1つ選ぶことができました。
私は、コップをチョイス。
可愛い巾着もついていました。
帰りの便では、
- ハンドタオル
- スプーン&フォークセット
- 飛行機の模型
の3択に変わっていたので、スプーン&フォークをチョイス。
中身
↓↓
こちらもなかなか可愛くて、得した気分になりました♪
プレゼントの内容は時期や路線によっても異なるようなので、何がもらえるか楽しみですね。
到着
到着したら、あとは飛行機から降りて荷物を引き取るだけです。
降りるときは、搭乗時とは異なり、赤ちゃんがいても優先的に降りられるわけではありません。
他の方と同じように、準備ができ次第 & 通路が空き次第降りていくことになります。
このとき、他のお客様はみんな頭上の棚から荷物を取り出したりしますので、自分も通路に立つと赤ちゃんの頭に物がぶつかる危険があります。
多少降りるのが遅くなっても、ある程度通路が空くまでは座席に座って待っていたほうが安全でしょう。
飛行機を降りたら、預け荷物受け取りカウンターに向かいます。
ベビーカーには優先タグがついているので、いちばん最初にレーンに出てきます。
ビニールに包まれていて中身が見えにくいので、他の方のベビーカーと間違えないよう注意しましょう。
ベビーカーを引き取って赤ちゃんを乗せたら、他の預け荷物が出てくるのを待ち、引き取ります。
あとは空港を出るだけです。
機内に持ち込んでよかったアイテム
最後に、機内に持ち込んでおいてよかったアイテムをご紹介します。
こども用
ゼリー飲料
離着陸のとき、気圧の急激な変化で耳が痛くなることがありますよね。
大人なら耳抜きで解消できますが、赤ちゃんにはそれができません。
耳の痛みを解消するためには、飲み物を飲み込むのが効果的。
そこで便利なのが、ゼリー飲料なんです!
こういうの。
↓↓↓
ペットボトルやストローマグより飲ませやすく、残してもキャップを閉めておけるので、こぼすリスクがほとんどありません。
お子様の好きな味を用意しておけば、耳が痛くて泣いているときでも飲んでくれる可能性が高いです。
また、離着陸で耳が痛くなったとき以外にも、機内でご機嫌が悪くなったときに与えると泣き止んでくれたりします。
かさばらないので、ぜひ1つか2つ機内に持ち込むことをオススメします。
液体ミルク
先にも書いたとおり、液体ミルクは機内に持ち込んでおくと安心です。
赤ちゃんが泣いたときにサッと取り出して飲ませてあげることができます。
粉ミルクを持ち込んで機内で調乳するよりずっと楽でスピーディーですよ♪
新しいおもちゃ
機内で赤ちゃんを退屈させないために、赤ちゃんが長時間飽きずに遊んでくれるおもちゃを用意するとよいでしょう。
赤ちゃんは新しいものに出会うと、結構長い間それを観察して楽しみます。
かさばらなくて音が出ないおもちゃを選ぶのがポイントです。
それから、機内ではおもちゃを落とすとなかなか拾えない可能性があるので、クリップ等で体や服に繋いでおけるものが良いでしょう。
旅先でなくしても悔しくないような安価なもので十分です。
大人用
ペットボトルの飲み物
こどもの荷物に気を取られて忘れがちですが、自分の飲み物も忘れてはいけません。
JALは機内で飲み物のサービスを受けられますが、赤ちゃん連れだと、機内サービスのドリンクを飲めない可能性があるからです。
赤ちゃんを抱っこしていると、テーブルを出すスペースが取れないんです。
仮に出せたとしても、こどもがいるとカップを倒してしまう危険がありますよね。
ですので、飲み物のサービスはお断りするか、受け取ってすぐに飲み切るしかありません。
こどもの分だけでなく、自分の分の飲み物も持ち込んでおくと安心です。
まとめ
空港到着~搭乗
- まずはSPECIAL ASSISTANCE カウンターに行ってベビーカーと荷物を預ける。
ベビーカーは無料で預けられます。
また、空港のベビーカーを借りられます。 - 保安検査場では、車いす&赤ちゃん専用レーンに並ぶ。
- 搭乗前にやるべきことは
① 赤ちゃんのお腹をみたす
② おむつを替える
③ 自分もトイレを済ませる - 赤ちゃん連れだと、他のお客様より先に機内に案内される。
機内
- おむつ交換台はあるが、かなり小さくて使いにくい。
- ミルクはCAさんに頼めば作るのを手伝ってもらえる。
- 持ち込むべきアイテムは、
① ゼリー飲料
② 液体ミルク
③ かさばらないおもちゃ
④ 自分の飲み物
到着後
- 降りるときは、周りがある程度空くまで待機するのが安全。
- ベビーカーは優先タグをつけてもらえるので、他の方の荷物より先に受けとれる。
赤ちゃんを連れて飛行機に乗るときの不安は、少しでも解消されたでしょうか?
しっかりと準備をしておけば、実はそんなに怖くないことがわかっていただけたかと思います。
読んでくださった貴方が、赤ちゃんとの空の旅を安心して楽しめるよう願っています♪