乳幼児に多い病気 ~消化器系~

子供って、しょっちゅう下痢や便秘になりますよね。たいていは放っておけば治るのですが、中には直ちに治療が必要な病気も…?

まえがき

弁理士 ばなな
弁理士 ばなな

うっ・・・
息子くん、またうんちしてるよ。
下痢ぎみだなぁ。

今日、5回目だわ・・・
病院に行くべきかしら?

妻 とまと
妻 とまと

「子供のうんちの状態がおかしい」

そんなとき、どんな病気を疑えばよいのでしょうか?

乳幼児に多い「消化器系の病気」について、まとめました。

乳幼児に多い消化器系の病気

乳児下痢症(ウイルス性胃腸炎)

主な症状:嘔吐・下痢・発熱
かかりやすい年齢:6ヶ月~幼児期
かかりやすい季節:冬~春

どんな病気?

ウイルスが原因で嘔吐と下痢を繰り返します

ノロウイルス、アデノウイルス、ロタウイルスなどが胃や腸に入り込み、嘔吐、下痢、発熱などの症状が出ます。

高熱が出た時はロタウイルスが原因と考えられます。

米のとぎ汁のような酸っぱい匂いのうんちを1日に何回もします。

症状が重くなること、ぐったりしたい痙攣を起こすこともあるので、注意が必要です。

治療法は?

適切に対処して、自然に治るのを待つ

乳児下痢症に対する特効薬はありません

吐き気を止める薬や整腸薬で症状を和らげ、脱水症状を起こさないようケアしながら、自然に治るのを待ちます。

感染力が強く大人にもうつるので、うんちや吐いたものなどの処理をした後は、しっかりと手を洗う必要があります。

自宅でのケアは?

  • 少量の水分を何度も与える(麦茶や乳児用イオン飲料など)
  • 消化の良いものを与える
  • 下痢を繰り返している時はお尻をシャワーで洗い流して清潔にする

細菌性胃腸炎

主な症状:下痢・嘔吐・腹痛・発熱
かかりやすい年齢:新生児期~
かかりやすい季節:通年

どんな病気?

細菌による食中毒で、激しい下痢と嘔吐が特徴。

細菌に汚染された食べ物から感染して起こる胃腸炎で、食後または数日後に腹痛と共に激しく吐いたり、血便が出ることもあります。

症状は、原因となる細菌によって異なります。

代表的な最近は以下の四つです

細菌性胃腸炎の原因菌
  • サルモネラ菌
    食中毒の原因の半数を占める代表的な細菌。
    たまごやたまごの加工品乳製品に発生しやすく、口にして12から24時間で嘔吐激しい下痢発熱などの症状が出る。
    痙攣や意識障害が起こることもある。
  • カンピロバクター菌
    牛・豚・猫などの消化器官や糞にいて、それらを食べたり触った手などを介して口から体内に入る。
    潜伏期間は3~10日間。
    主な症状は、高熱・激しい嘔吐・水のような下痢便が1日に何回も出る。
  • 病原性大腸菌
    O-157が有名。
    食べ物だけでなく、人から人にうつる感染力の強い細菌。
    潜伏期間は2~7日間。
    激しい腹痛とともに下痢を繰り返し、発熱・身体がだるいなどの症状が出る。
    重症化すると、命を落とす危険もある。
  • 腸炎ビブリオ
    夏に魚介類の内臓エラなどに付着する細菌で、それらの魚を生で食べたり、調理した包丁を通じて別の食べ物が感染しそれを食べたりして発症する。
    食べて12時間前後で激しい腹痛と嘔吐の症状が出る。

治療法は?

症状がひどいときは病院へ。
抗菌薬が処方されることもある。

下痢や嘔吐が激しい時や、ぐったりしている時は、病院へ行きましょう。

細菌によっては、抗菌薬が処方されます。

細菌に感染したうんちを身体の外へ出すため、下痢止めの薬は使わないこともあります。

自宅でのケアは?

  • 少量の水分も何度も与える(麦茶や乳幼児用イオン飲料など)
  • 薬を飲ませる

肛門周囲膿瘍

主な症状:肛門から膿が出る
かかりやすい年齢:新生児期~
かかりやすい季節:通年

どんな病気?

肛門周辺から膿が出てくる。
ほとんどが男の子に起こる。

肛門内のひだの深いところに便が入り込み、炎症が起こって膿んでしまうのが原因で起こる病気です。

うんちのたびに機嫌が悪くなって泣くようになり、そのうち肛門の周りが赤く腫れてやがて膿が出てきます

肛門から膿が出てこない場合、肛門周辺の皮膚に向かってトンネルができ、外側の皮膚が赤く腫れたり、裂けて膿が出たりします

膿瘍が複数出来たり、治っても繰り返すこともあります。

治療法は?

漢方薬を飲んで、肛門内から膿を排出させる

昔は抗菌薬が処方されていましたが、下痢を起こして症状を悪化させるとして、近年は「排膿散及湯」などの漢方薬を飲んで肛門内から膿を排出するのが一般的です。

膿が溜まっている時は、切開をして出すこともあります。

ほとんどの場合、一歳頃までに自然に治ります。

自宅でのケアは?

  • お尻を清潔に保つ
  • 漢方薬を飲ませる

腸重積症

主な症状:嘔吐・下痢・顔色が悪い・血便
かかりやすい年齢:6ヶ月~2歳
かかりやすい季節:通年だが冬に多い

どんな病気?

小腸が大腸の中にはまりこんで腸閉塞を起こす病気。
激しい痛みと嘔吐を繰り返す。

はまりこんだ腸の血のめぐりが悪くなり、腸が傷んでしまう病気です。

周期的に起こる腹痛のため、
火が付いたように激しく泣くのと、泣き止んで静かになるのとを、10~30分間隔で繰り返します

泣くたびに吐いたり、症状が進むと血液と粘液が混じったイチゴジャムの状の血便が出ることもあります。

発生原因は、今のところわかっていないのだそうです。

治療法は?

まずは、高圧浣腸。
それでも治らなければ手術。

おしりから造影剤や空気を圧力をかけて注入し、肛門の方に向かってはまりこんだ小腸を口側に向かって押し戻す「高圧浣腸」が行われます。

高圧浣腸で整復できなかった場合は、手術をしてはまりこんだ腸をほどきます。

自宅でのケアは?

  • 自宅でどうにかできる病気ではないので、腸重積の疑いがある場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。

乳幼児に多い消化器系の病気 まとめ

  • 乳児下痢症
    ウイルスが原因で嘔吐と下痢を繰り返す。
    特効薬はなく、自然に治るのを待つのみ。
  • 細菌性胃腸炎
    サルモネラ菌などの細菌による食中毒
    抗菌薬が処方されることもある。
  • 肛門周囲膿瘍
    肛門周囲から膿が出てくる
    漢方薬を飲んで膿を出す治療が一般的。
    ほとんどは1歳頃までに自然に治る
  • 腸重積症
    小腸が大腸にはまり込んでしまい、腸の血流が悪くなる病気。
    激しい腹痛と嘔吐を繰り返す。
    疑いがあるときは、速やかに病院へ

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