赤ちゃんの耳のトラブルで最も多い「中耳炎」。名前はよく聞くけれど、一体どんな病気なの?
原因や症状、治療法をまとめました!
目次
まえがき

あれ?息子くん、耳が痒いみたいだよ?
えっ、まさか中耳炎かしら?
昨日から鼻もぐずぐずしてたし、怪しいわね・・・。


鼻のぐずぐずと中耳炎って、関係あるの?
子供はよくかかる病気として、名前は頻繁に聞く「中耳炎」。
一体どんな病気なのか。症状は?治療法は?
詳しく調べてみたので、まとめました。
子供がよくかかる「中耳炎」とは

中耳炎とは
そもそも中耳炎とは、
中耳腔(鼓膜の奥にある空間)に感染が生じ、炎症が起きている状態
をいいます。

赤ちゃんは中耳炎になりやすい!?
中耳炎は、とくに2歳くらいまでの乳幼児によくみられる病気で、小学校入学までに60〜70%の子供が一度はかかるといわれています。
子供が大人に比べて中耳炎になりやすい理由は、耳の構造の違いに起因します。
子供の耳は、大人と比べると耳管が太くて短く傾きも水平に近いので、
鼻水に含まれる細菌やウイルスが耳管を介して中耳へ入りやすいのです。


確かに、鼻と耳はつながっているからねぇ。
そりゃ、細菌やウイルスも入るよね。
子供のほうが中耳炎におなりやすいのは、耳の構造に違いがあるからだったのね。

子供がよくかかる「中耳炎」の種類
赤ちゃんがかかりやすい中耳炎には大きく分けてふたつあります。
急性中耳炎と滲出性(しんしゅつせい)中耳炎です。
急性中耳炎
急性中耳炎とは、
風邪などの感染症にかかったときに、細菌やウイルスが鼻から耳に入り、鼓膜の内側(中耳)が急激に炎症を起こした状態
をいいます。
生後半年~3歳ごろまで頻繁に起こります。
- 膿が耳から出る
- 耳をよく触ったりかゆがったりする
- 耳をさわると嫌がる
- 不機嫌でよく泣く
- 鼻水がたくさんでる
- 熱が出る
- 痛みを和らげる鎮痛剤や、経過に応じて抗菌薬などが処方されます。
- 濡らした冷たいタオルを耳にあてると、痛みが和らぎます。
- 繰り返し発症することが多いので、しっかり完治させることが大切です。
なお、この「急性中耳炎」を繰り返し発症する状態を「反復性中耳炎」と呼びます。
特に、まだ免疫力の弱い年齢(2歳未満)で初めて中耳炎にかかってしまうと、反復性中耳炎になりやすい傾向が見られます。
滲出性中耳炎
滲出性中耳炎は、
アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎が原因で、鼓膜の奥に滲出液という液体がたまる病気
をいいます。
子どもの難聴の原因として発症頻度が高い疾患ですが、 熱や痛みがないために気付きにくいといわれています。
- 耳が聞こえにくくなる
- 大きな音や呼びかけに反応しない
- 去痰薬や抗菌薬が処方されます。
場合によっては、鼓膜を切開してたまった水を抜き取ることもあります。 - 進行すると、完治に時間がかかります。
- 早期発見が重要です。
鼻炎症状があるときは、大きな音を出したり名前を呼びかけたりして、耳が聞こえているか確認しましょう。
子供に多い「中耳炎」 まとめ
- 子供が中耳炎になりやすいのは、
鼻にいる細菌やウイルスが耳に入りやすい構造だから。 - 中耳炎の重症化を防ぐには、早期発見が大切。
鼻風邪や鼻炎にかかったときは、中耳炎にかかっていないかチェックを。

急性中耳炎は、繰り返し発症しないようにちゃんと治療するのが重要なんだね。
滲出性中耳炎は、気付きにくいから注意して見ておく必要があるのね。
鼻炎になったときは気をつけておくわ。
