赤ちゃんの目のトラブル、心配ですよね。
目やにが出る、掻いてばかりいる、あさっての方向を向いている・・・など、赤ちゃんに起こりやすい目のトラブルを、症状ごとにご紹介します。
目次
まえがき

あれ?
息子くんの目、目やにがでてるよ。
あら、確かに目やにが多いわね。
病気じゃなければいいのだけれど・・・。

赤ちゃんの目が、なんだかおかしい。
小さなものから大きな病気まで、赤ちゃんの目には様々なトラブルが起こります。
そこで今回は、赤ちゃんの目の病気について調べた結果をまとめました。
赤ちゃんの目の特徴
目やにが涙がよく出る
まず、赤ちゃんは目やにや涙がよく出ます。
これは涙が目から鼻に流れて行く時に通る「鼻涙管」がまだ細いためです。

雑菌で炎症を起こしやすい
赤ちゃんは、よく自分の手で目をこすってしまいます。
このとき、手に唾液やゴミがついていると、炎症を起こすことがあります。
赤ちゃんの手は、頻繁に拭くなどして、なるべく清潔に保ってあげましょう。
- 濡らした冷たいタオルで目元を冷やしてみましょう。
- それでも治らないようなら、受診してください。
代表的な赤ちゃんの目のトラブル
目やにがたくさん出る、
泣いていないのに涙がたくさん出る
鼻涙管閉塞症(狭窄症)
涙が目から鼻へと通る道(鼻涙管)に薄い膜が残っていると涙や目やにが目元に溜まりやすくなります。
多くは成長とともに自然に治ります。
生後6ヶ月を過ぎても改善しない場合は、ブジーという細い針金を鼻涙管に通して開通させることもあります。
頻繁に目をこすったり痒がったりする、
目が充血する、
腫れている、
黄色くべったりした目やにが出る
結膜炎
細菌性、アレルギー性、ウイルス性のものがあります。
アデノウイルスに感染して起こる流行性角結膜炎は「はやり目」と呼ばれ、非常に強い感染力があります。
痛みやかゆみを抑える点眼薬が処方され、完治まで1~3週間ほどかかります。
流行性の場合、幼稚園や保育園に行かせるには医師による登園許可が必要です。
家族内感染に注意が必要です。
こまめに手を洗い、タオルは共有せず、目やにを拭ったものはすぐに捨てるよう心がけてください。
まつ毛が内向きに生えている、
涙や目やにが出やすい、
しきりに目をこする充血する
逆さまつげ
まつ毛が内向きに生えている状態のことです。
赤ちゃんはまぶたに脂肪が多く、逆さまつげになりやすい傾向があります 。
赤ちゃんのまつげは柔らかいので、角膜が傷つくのは稀です。
多くは6歳くらいまでに治ります。
基本的に様子見でOKですが、充血や目やに、目をこするなど気になる症状があれば受診してください。
目つきや瞳の位置がおかしい、
視線が合わない
斜視
物を見るときに、片目は正面を向きもう片方は内側・外側・上下など違う方向を向いている状態のことです。
乳幼児の場合内側を向く内斜視が多く見られます 。
斜視を放っておくと、視力の発達に影響することがあります。
気になるときは検診や小児科で相談してください。
赤ちゃんは、斜視じゃなくても寄り目になりやすく、見かけ上斜視に見えることがあります。
これを「偽斜視」といいます。
フラッシュをたいて赤ちゃんのカメラ目線の写真を撮り、両目の黒目の同じ位置に光が映れば偽斜視の可能性が高いです。
瞳が白く光って見える
網膜芽細胞腫
網膜にできる悪性腫瘍。
光が腫瘍に反射するので、夜の猫目のように、瞳が白く光って見えます
15000~16000人に1人の割合で発症します。
網膜芽細胞腫かどうかは、眼底検査で判定します。
レーザー治療や抗がん剤治療などが検討されます。
赤ちゃんの目のトラブル まとめ
- 鼻涙管閉塞症
- 結膜炎
- 逆さまつげ
- 斜視
- 網膜芽細胞腫
いかがでしたか。
自然に治るものから深刻なものまで、赤ちゃんの目には様々なトラブルが起こります。
赤ちゃんは、自分で不調を訴えることができません。
パパとママが注意深く観察し、いち早く異常に気付いてあげることが大切です。
赤ちゃんの目を見て、

何か変だな?

視線が合わないな?
と感じた時や、上記の症状が疑われる時は、早めに小児科を受診してください。
その後半日ほど目やにが出ないようなら、心配はありません。